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御法歌「頼め彼岸へ法のふね」とは─四十九首に込められた願い─御法歌(みのりうた)「頼め彼岸へ法のふね」は、普門法舟大菩薩様が、老若男女のへだてなく、誰もが日々の暮しの中で口ずさみながら、仏法のみ光に触れられるようにと、三千首余りの道歌の中から撰んで編集されたものであり、日々の勤行や御縁日法要でお唱えされている高野山法徳寺の根本経典とも言うべき道歌です。 「仏教経典は、漢字ばかりで読みづらく、難解で何が説かれているのかよく分らない」という巷の声をよく聞きますが、この四十九首の御法歌は、平易な中にも意味深く、まさに現代人必携の仏教経典と言っても過言ではありません。 わずか四十九首の道歌の中に、み仏の教えの真髄が平易に説かれ、格調高き七五調の文体とあいまって、必ずや悩み苦しむ人々の心の依りどころになるものと確信してやみません。 御法歌の一句一偈を深く味わっていただき、人生を心豊かに生きる糧としていただければ幸いです。 頼め彼岸へ法のふね天は神なり 地は仏 目には見えねど 神仏 神を恐れぬ 人間の 老いも若きも 人よ人 わが身の人生 可愛いくば 人間言葉の つかいよで 口・耳・目・鼻 それぞれに 怒りねたみに 愚痴嫉妬 若いうちから 手を合わせ 四十・五十に なったなら 人生死生の 橋渡り 六つの道が めぐるから 因果の道理を 知らなけりゃ 名誉も地位も 財産も 昨日見た人 今日はなし この世は無常の 仮の宿 富士の高嶺の 白雪も やがては溶けて 水となる 地獄極楽 後生とは 極楽往生 することも 死出の山路が 恐いなら 金の世界は ゆきづまる 宿世の罪も 善根の 施し人の ためじゃない 欲は苦の因 悔の元 欲ほど恐い ものはない 心に進歩の ない人は 自己の仏に あいたくば 人みな凡夫と いったとて この世はみんなの 組み合わせ 苦楽互いに もつ身なら この世につまらぬ ものはない 夫婦のうつわは ちがっても 春・秋彼岸の 墓参り 先祖供養は 生き供養 諸行無常と 鳴る鐘の 夕べを告げる 鐘の音に 朝日に感謝は するけれど 昨日を背負った 今日の日は 子供の魂 育てずに 子供に背かれ 嘆く親 子供に拝まれ 敬われ 慈悲で育てた 子供なら 朝な夕なに 親と子が 親より先逝く 子があれば 死を見て悲しむ ことよりも 何がなくとも 人生は 他人のために 損しても 損をしたとて 怒るじゃない 無常の中の 人の身は | ||
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ハナショウブ(花菖蒲) |
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