同行二人がしあわせよ

四国霊場を廻るお遍路さんはみな、お大師様と共に四国霊場を廻らせて頂くという意味で、「同行二人(どうぎょうににん)」と書かれた笈摺を身に付け、金剛杖を持って霊場をお参りされますが、同行二人とは、「お大師様と共に」という意味だけではなく、夫とも妻とも、兄弟姉妹とも、子や孫とも、友人とも、自分とご縁があった人はみな同行二人です。
聖歌「同行二人がしあわせよ」は、何時いかなる時も「相互供養、相互礼拝、同行二人」の心を忘れてはならないと呼びかける菩薩様の法の歌声と言えましょう。

作詞・作曲 普門法舟

1、両手合わせる 心になれば 憂いも辛いも なきものを
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
2、忘れ物でも 気が付くはずに 仏を忘れて ふしあわせ
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
3、人を忘れぬ 同行二人 親子夫婦に 人はみな
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
4、わが身ばかりじゃ 功徳は積めぬ 幸も不幸も 種次第
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
5、明日もわからぬ 人の身なれば 残せ人世に 徳の種
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
6、欲しい惜しいで 日暮らしするな 財もわが身も 死出の中
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
7、世話をした心で 世渡りするな 世話をさせるも 仏ごころ
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
8、人の世話した 言うではないぞ 世話をしたのは 己が功徳
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
9、苦労してみよ 人世のために 弥陀も悟りも 菩提心
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
10、散ってまた咲く 桜の花も 移り変わりを 知れという
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
11、人はどの様に 思おうとままよ わたしゃ大師と 二人連れ
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ
12、わが身ばかりか 人みな共に 頼め彼岸へ 法のふね
  同行二人が しあわせよ 明けても暮れても しあわせよ