救済和讃

聖歌「救済和讃」は、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道をさまよう人々が、お大師様の慈悲の法舟(のりぶね)に乗せられて、三途の荒波を乗り越え、彼岸の故郷へ帰るまでの救いの道のりを[説かれた「救済和讃」に、メロディをつけて歌えるようにしたものです。

作詞・作曲 普門法舟

1、帰命頂礼遍照尊 南無や大悲の遍照尊
  無常の中で人はみな 前生の罪業を背中に負い
2、流転生死の橋渡り 八十年とするならば
  何年渡って来たのやら 何年何して来たのやら
3、日々に暮れゆく人の身に 無常の風が吹きすさぶ
  徳のかけらも残さずに 欲しい惜しいで罪業つくり
4、六道輪廻)の輪の端を まわりまわって尽きはせぬ
  地獄へゆくか極楽か それとも餓鬼か畜生か
5、この世の業が岐れ道 万苦が尽きる地獄道
  欲しい惜しいが餓鬼の道 わが身ばかりが畜生道
6、これが三途の道ならば 救いの道はほとけ道
  人よ急げよ法ぶねに 彼岸へ通う法ぶねに
7、乗れば迷いの雲晴れて 三途の川も越えてゆく
  櫓櫂の音も安らかに 往くも帰るも弥陀の中
8、やがて彼岸へ着くころは 心に蓮華も開くなり
  あーありがたやありがたや 法の救いはありがたや
9、高野の山は法の山 かなわぬ時はただ頼め
  法の救いをただ頼め 宿世の罪業は 重くとも
10、一心帰命のその暁は 救い給える遍照尊
  南無南無南無は遍照尊 南無南無南無は遍照尊